恋愛Published: 2026-08-10By 笑顔咲く研究所

Where Does Your Ideal Type Come From? Jung on Anima and Animus

なぜ自分は「このタイプ」に惹かれるのか。ユング心理学のアニマ/アニムスという考え方から、理想の相手像の出どころと、それが現実の恋愛に及ぼす影響を解説します。

好きになる人には傾向がある。しかも、その傾向を自分では選んでいない感じがする。友人に「また同じタイプだね」と言われて、否定できなかった経験はないでしょうか。

ユング心理学には、この「なぜかこのタイプ」を考えるための道具があります。アニマ/アニムスと呼ばれる考え方です。

内側にある、もう一方の像

ユングは、人の心の中には自分の性とは異なる側面の像がある、と考えました。男性の中にある女性的な像をアニマ、女性の中にある男性的な像をアニムスと呼びます。

この像は、生まれつきの素質に加えて、育つ過程で出会った人たちの影響を受けて形づくられます。親、きょうだい、幼いころに繰り返し見た物語の登場人物。意識して覚えているものだけでなく、覚えていないものも含みます。

そして重要なのは、この像が「理想のタイプ」の下地になるという点です。自分で選んだつもりのタイプが、実はかなり早い時期にできあがっていることがあります。

像が強すぎると、現実の相手が見えなくなる

内側の像がはっきりしているほど、それに近い人に強く反応します。出会って間もないのに確信を持ってしまうのは、目の前の人ではなく、内側の像に反応しているからです。

ここで起きやすいのが、現実の相手を像に合わせようとすることです。「本当はもっと優しいはず」「こういうときはこう言ってほしい」。相手の実際の反応より、像のほうを基準にしてしまう。

相手からすると、自分ではない誰かとして扱われることになります。長く続く関係で「わかってもらえない」という不満が出てくる背景に、この構図があることは珍しくありません。

像を育て直すという考え方

ユング心理学では、この像を消すのではなく、成熟させていくものとして扱います。

最初は単純です。守ってくれる強い人、包んでくれる優しい人。それが、実際の人間関係を重ねるにつれて、複雑さを持った像に変わっていく。弱さもあるし機嫌も悪くなる、それでも一緒にいる相手、という像に育っていきます。

像が育つと、現実の相手を「像に足りない人」ではなく、「像とは別の、生身の人」として見られるようになります。

タロットでは「女教皇」と「皇帝」

女教皇は、言葉になる前の直感や、まだ open にしていない内側の知恵を示すカードです。まさに、意識の手前にある像の領域を扱います。

皇帝は、秩序や責任、構えを示します。守られたい気持ちと、支配されたくない気持ちの両方がここに触れます。

どちらのカードも、相手の性質を言い当てるためというより、「あなたが相手に何を求めているか」を映す鏡として読むと、当たり外れを超えた使い方ができます。

今日からできること

これまで好きになった人を3人思い出して、共通点を書き出してみてください。見た目や職業ではなく、「その人といるときの自分がどうだったか」に注目します。

安心していたのか、緊張していたのか、認められた気がしたのか。そこに出てくるものが、あなたの内側の像が求めているものです。相手を変えるより、この求めているものを自覚するほうが、次の関係の質を確実に変えます。

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